筋膜の歪みと身体不活性へ根本から働きかける
治療・トレーニング理論
筋膜調整.jp では,徒手理学療法と筋膜治療,ムーブメントサイエンスを融合させた,疾病の予防を社会に浸透させることを目指して、「Fascial Re-Actionコンセプト」の普及に取り組んでいます。
Fascial Re-Actionコンセプトとは
リアクションコンセプトとは,徒手理学療法と筋膜治療,ムーブメントサイエンスを融合させた,
理学療法士の菅原和侑 と 理学療法士の吉田篤史が発案した,筋膜の歪みと身体不活性へ根本から働きかける治療理論です.
理学療法士として、プロスポーツ選手などトップアスリートの能力障害や長年病院に勤務し,高齢者の身体障害そして学童期のスポーツ少年少女の悩みに長年向き合ってきた中で生み出された,実践に基づいたコンセプトです.
Fascial Manipulation®︎のインストラクターと認定スペシャリストが膜・筋膜組織に関連する運動療法などを提供しています。Fascial Re-Actionはイタリアの筋膜研究で著名なカーラステコ氏やFascial Manipulationのステッコファミリーとも協力関係にあり,膜筋膜に対するアプローチを包括的に推進しております。
Fascial Re-Action
=Fascial (膜・筋膜)+ re-(再び)+action(活性する,活動する)
リ・アクションとは歪んだり本来の動きを失ったりした膜・筋膜を理想的な状態に整えるということを意味し,一時的な症状の改善ではなく根本的な調整を意味します.
Fascial Re-Actionコンセプトの意義
みなさんの体は癖が習慣となり,習慣が体の形を変えてそれが姿勢となります.その過程で痛みやしびれなどの様々な不調が出てきます. 身体の中や外の形が変わってしまった場合,関節や筋の膜が硬くなっていまいます.慢性的な膝・腰の痛みから一流アスリートのパフォーマンス向上まで、身体の障害に関わるあらゆる問題の根本には、筋膜の歪みがあります.
関節の歪みの多くは、骨の位置関係のわずかな異常から進行し始めます.
関節は骨と骨が合わさったものであるため,それ自体が問題になることはありません.
関節の位置関係を変えてしまう原因は身体を包む膜組織です.
そして,膜の影響で骨の位置関係が崩れたまま運動を繰り返すと、筋肉の働きにまで影響を及ぼします.
関節にまつわる痛み・悩みを解決していくためには、まずは原因である根本的な膜・筋膜組織歪みに対処することが必要です.
歪んでいる身体をを理想的な状態に戻して、すべての人の体の痛みと歪みからの解放を目指す.
それが,Fascial Re-Actionコンセプトです.
Fascial Re-Actionコンセプトに基づく治療の流れ
Fascial Re-Actionコンセプトの治療手順
Fascial Re-Actionコンセプトは筋膜の歪みを修正し,理想的な身体構造の正常化を図るため4段階に分けた治療手順を行います.
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1徒手療法
歪んだ状態で固まった膜・筋膜をセラピストの手を使って正常化します
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2姿勢トレーニング・自重トレーニング
調整された筋膜や身体を正しく使えるように,姿勢調整トレーニングを行います.
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3器具を用いたFascial Re-Actionトレーニング
正しい姿勢や姿勢制御反応が獲得された後,筋膜組織を活性化させるトレーニングを行います
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3スポーツ動作に特化した,Fascial Actionトレーニング
活性化させた筋膜組織をより個別のスポーツ動作に合わせ負荷を上げていきます.
Fascial Re-Actionコンセプトのポイント
① 一時的な症状の改善ではなく,根本から整える
手術,装具,マッサージや薬などで一時的に症状を改善・緩和するのではなく,身体の歪みを筋舞う調整により根本から矯正し,理想的な身体運動の獲得を目指して治療を進める.
② 全身の不調に対応する
全身を取り巻く筋膜の知識が豊富なため,足関節から膝,股関節,胸郭,頸部,肩,肘など全身の関節を対象としています.また,徒手手技では内科的な不調に対しても改善させる技術を深めます
③ 生活と密接にアプローチする【徒手療法→セルフエクササイズ】
Fascial Re-Actionの最重要ポイントとして,セルフエクササイズが挙げられます.
自宅でできる簡単なエクササイズから,スポーツアスリートのパフォーマンス向上まで,指導します.習慣として継続することで、効果を長続きさせることができます.
④ 良い理論や手技を吸収する柔軟性
時代の移り変わりによる医療の変容に柔軟に対応し,世に出ている良い理論や治療体系などを柔軟に吸収し,日々Fascial Re-Actionコンセプトを発展させます.自分たちの固定概念にとらわれず良いものを伝えていきます.
講習会について
今後,Fascial Re-Actionコンセプトに基づく,コースの運営を予定しております.
<コースの概要>
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0Fascial Re-Action Introduction seminar
Fascial Re-actionコンセプトに基づく治療理論とボディーワークおよび,筋膜組織に関連する運動療法を紹介
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1基礎理学療法評価・治療
このコースでは,体表触診や関節操作など,基礎理学療法に基づく評価及び治療技術を学びます.
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2筋膜調整法【徒手的評価・治療】
このコースでは,徒手的な筋膜の評価・治療を学び,障害に対する筋膜に対するアプローチを学びます.
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3モータコントロール
このコースでは,徒手治療後に用いる,モーターコントロールやトレーニングについて学びます.
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4Fascial Action
このコースでは,筋膜調整後,姿勢コントロールが可能となった後の筋膜組織に対する活性化エクササイズを学びます.
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5Fascial Re-Action認定試験
Step1〜Step4までのFascial Re-Actionコンセプトに基づく,認定試験を行います.
Fascial Re-Actionの講習会について