身体のコリや疲れを解消するために必要な栄養素とは?
筋・筋膜などのコリを解消するために役立つ栄養素は,
筋肉や末梢神経に必要なエネルギーを作り出す働きのあるビタミンB1と,血流を改善する働きのあるビタミンEが必要です.
ビタミンB1は,水溶性ビタミンで熱に弱いため注意が必要!
過剰に摂取しても,体外に排出されるので副作用の心配はありません.
ビタミンEは,脂溶性ビタミンで植物油に豊富に含まれていますが,酸化しやすい上に熱に弱いため,生野菜として摂取することが望ましいです.
また,ビタミンEと一緒にビタミンCを一緒に摂取することで,ビタミンEの抗酸化作用を高めてくれるので,より効率が良い栄養補給が出来ます.
身体の過用症候群や肉体労働,代償的な身体の使い方による身体の痛みや筋肉のハリ,それに伴う筋膜の高密度化などに対して,
疲労回復作用のあるビタミンB1やクエン酸なども効果的です.
クエン酸は筋の疲労物質である,【乳酸】の濃度を下げてくれる役割があるため効果的です.
また,疼痛に関しては末梢神経の状態も整えることが必要です!
そのため,末梢神経を回復させる役割のあるビタミンB12 を摂取することも健康の秘訣と言えます。
栄養素の摂取方法
ビタミンB1
ビタミンB1の多い食品は、穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類などです。中でもとくに豚肉にはビタミンB1が豊富です。
日本人の主食はごはんですが、ほとんどの人が食べているのは精白米で、ビタミンB1が豊富なヌカを大部分とり除いています。ただでさえ減ってしまっているビタミンB1は、洗い過ぎると流れ出てしまうので、ほどよい洗米が大切です。また精白されていない米(はい芽米、玄米)を使うことや、麦ごはんにすることもひとつの方法です。
ビタミンE
ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や、植物油に豊富に含まれています。その他には、うなぎ、たらこをはじめとした魚介類、西洋かぼちゃ、アボカドなどにも多く含まれています。
ビタミンC
ビタミンCの多い食品は、果物(とくにかんきつ類やイチゴ)、野菜、いもなどです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、できるだけ新鮮な生で食べるのがよいことになります。ポイントは、洗いすぎたり、ゆですぎたり、水にさらしすぎたりしないことです。
ビタミンB12
ビタミンB12は、動物性食品に含まれています。特に多く含む食品は、かきなどの魚介類やレバーなどです。
おわりに
ビタミンは、エネルギー源や体をつくる成分ではありませんが、人が健全に成長し、健康を維持する働きをしています。つまり、ビタミンは他の栄養素がうまく働くために機械の潤滑油のように働いています。ビタミンの必要な量はとても少ないのですが、体の中でほとんどつくることができないので、食べ物からとることが必要です。
ビタミンには、水に溶ける水溶性ビタミンと、油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあり、それぞれの性質から体への取り込まれ方や代謝に特徴があります。水溶性ビタミンは尿などから体の外へ排泄されやすく、脂溶性ビタミンは体の中に蓄積されやすいため、これをふまえておくと、水溶性ビタミンは少量を頻回とるとよいこと、脂溶性ビタミンは油といっしょにとると吸収がよくなるというポイントがわかります。
みなさんも,健やかな毎日を送れるように,日々の食事から目をむけてみてください!
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この記事を書いた人
《資格》 Advanced diploma of Physical Therapist (理学療法士:高度専門士) Certificated physical therapist in Orthopa ...
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