コラム

身体の癖は生まれてすぐにでき始める

人生を振り返ってみよう.

前髪はどちらに分けていたか?

畳では左の横すわりが多かったか?右の横すわりが多かったか?

あぐらだったか?それとも,割座だったか?

寝る姿勢をどちら向きで寝るのが楽だったか?

足はどちらを上に組むか?

何歳からスマホを持っているか?

立っているときの休みの姿勢はどちら荷重か?

肩掛けカバンは右にかけるか?それとも左にかけるか?

昔に,怪我をしたことは?

 

…etc

これらの多くの日常の活動や怪我は

習慣となり,使う筋肉と使わない筋肉とを二分する.

そして,その日常生活に合わせ姿勢は変化を起こしていく.

なぜ?姿勢は変化を起こすのか?

 

それは,脳が問題なのではなく,三半規管でもなく.

身体の構造物である

皮膚,筋,筋膜,靭帯..etc

が変化を起こしていくからである.

そして,その体の変化を調整するのが脳にあたる.

ですから,身体に起こる癖と言うものは,学習ではなく身体の変化なのである.

 

その癖は生まれながらにして作り出される.

 

ベビーベッドはどのように配置したか?

右側が壁だった.

自ずと両親は赤ちゃんの左側のみから声をかけることになる.

赤ちゃんは左側からの「音」に反応し,左側を向きやすくなる.

 

幼稚園児になった時,夕食は子供の正面を向いていたか?

それとも,子供の横に座っていたか?

お箸を使うのが苦手な幼稚園児は親の手を見て学習する.

自分の鏡として親を見ていたか?

自分と同じ方向で親を見ていたか?

左利きが生まれるのもこのような「ミラードリル」が影響している.

 

小学生になって,子供をスポーツ選手にさせたい親は

躍起になって,習い事をさせる.

サッカー選手にさせたい!

毎日毎日,サッカーの練習をさせる.

足の筋肉ばかりが発達していないか?とってもサッカーがうまくなったその子供

果たして,腕立て伏せが何回出来るだろうか?

 

おそらく1~0回ではないか?

 

 

このように,身体の習慣や日常生活の学習により

身体の構造,組織が変化を起こしていく.

一部に過負荷がかかり,一部は全く使わなくなる.

 

若いうちは,筋力により障害を感じないが、

 

20歳をすぎると,細胞は老化し

筋力は弱化していく.

怪我も増えていき,病気も増えていく.

過負荷も増えていく.

 

その結果,身体を包む筋そして筋膜に機能異常が起こってくる.

「筋膜の高密度化/基質のゲル化/ヒアルロン酸の凝集

↑これらのお話は以前のコラムにて「筋膜治療の重要性②

 

身体で起こっている,癖や慢性疼痛は

これらの筋・筋膜の機能異常によって引き起こされる.

これを改善させるには,身体の構造を改善させなければならない.

 

Kazu
この記事を書いた人

《資格》 Advanced diploma of Physical Therapist (理学療法士:高度専門士) Certificated physical therapist in Orthopa ...

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