筋膜の学習

<呼吸と筋膜>

これからの時期は、空気の乾燥やエアコンなどの影響で、呼吸器に問題を抱えている方も多くなってくる時期ですね。

 

前回お伝えした便秘と筋膜の関係に引き続き、今回は呼吸と筋膜の関係についてご紹介したいと思います。

咳や喘息等に影響する呼吸器とは、気管・気管支・肺からなります。ヒトの呼吸器は、鼻腔・咽頭・喉頭を上気道、気管から下の部分(気管・気管支・肺)を下気道といいます。

内臓そのものも、それぞれ独立した動きを持っています。

呼吸に合わせた肺の拡張、心臓の拍動、腸の蠕動運動・・・筋膜は、内臓も包んでいるので、それぞれの臓器がお互いの動きに干渉せず、それぞれの位置を適切に保つために機能しています。

呼吸器に関連する筋膜が硬くなっていると、呼吸器の機能が制限されてしまうため、風邪は治っているのにいつまでも咳が続いたり、喉の閉塞感や違和感、呼吸をしたくても吸えないような息苦しい感覚といった、“息苦しい感じ”や“違和感”などの症状が出てきます。

これらは、便秘などに関わる消化器とは一見すると全然別物に見えますが、実は深いつながりがあるのです。

呼吸器と消化器の臓器は、それぞれの機能は異なりますが、筋膜の観点から見ると、機能的に同じ筋膜に包まれており、どちらか一方に問題をきたすと、もう片方にも影響を及ぼしやすいという特徴があります。

逆流性食道炎と気管支喘息の間に強い相関性が示されているというデータもあります。(須川ら、2008)
以前より、胃内容物が食道、咽頭、および口腔に逆流し、それが肺に吸入され肺疾患を引き起こすという報告は多くあり、肺炎、慢性気管支炎、肺膿瘍、肺線維症など多種肺疾患の報告がありますが、詳細には解明されていません。原因は様々あるかと思いますが、いずれ筋膜の視点からも、メカニズムが解明される日がくるかもしれません!

さらには、呼吸器に関連する筋膜は、首回りや上肢と深い関わりがあります。
消化器に関連する筋膜は、腹部や下肢と深い関わりがあります。その中でも、手首や足首には感覚受容器が豊富な支帯という筋膜の補強材があるので、このあたりは特にしっかりとケアしておく必要があります。

首回りや手首、足首など“首”がつく所は冷やさないようにと言われることがありますが、こういった観点からも、首周り、手首、足首を温めたり柔らかくしておくなどのケアは有効かと思います。

これからの季節は、喉のケアだけでなく、お腹周りや、首回り、手首、足首の
ケアも気にしてみてはいかがでしょうか?

 

Wakana
この記事を書いた人

プロフィール 名前:Wakana Ishikawa 経歴:2011年理学療法士免許取得。都内の総合病院に勤務。 2016年Fascial manipulation® Level1 修了 Fascial ...

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